人気ブログランキングへ
違法なコンテナ倉庫が撤去されない理由について3つ考えられるというのは前回書いたとおりです。考えられる3つの理由は下記の通り。
  1. “差し迫った危険性”が見えていないから。
  2. 需要と供給が成立しているから。
  3. 解体・撤去のための費用が捻出できないから。

 1番から順に話題にしようかとも思ったのですが、根本的な理由からお話ししてしまった方が早いでしょうねか。

 では、根本的な理由とは一体何でしょうか?

 解体・撤去のための費用が捻出できないからです。

 仮に、オーナーに対して行政からの指導や命令が出されたとしても、解体や撤去、あるいは改善のための費用が支払われる見込みがなければ、その作業を請け負ってくれる業者などありません。

 どこかから借りてくるにしても、返済できる見込みがなければ、まともな金融機関は相手にしてくれません。

 オーナーに対する処分や処罰を望むような発言も見受けられます。では、オーナーに対して罰金やら投獄などの刑事罰が下ったとしましょう。その結果としてどんなことが予想されるのでしょうか?

 違法なコンテナ倉庫の解体・撤去が、より困難になるだけなのではありませんか?

 もしあなたが、違法なコンテナ倉庫の存在に不愉快な思いをしていたとして、オーナーが罰せられることで溜飲を下げることはできるでしょう。

 ですが、廃墟同然の違法コンテナ倉庫がそのまま残る可能性が高いのです。それは、あなたが望むところなのでしょうか?

 果たしてあなたは、そのような廃墟を行政が責任を持って処分してくれるとお思いでしょうか?

 緊縮財政が叫ばれる昨今、結局何もしてもらえない可能性の方が高いのではありませんか?
 さらに言うなら、公費でもって解体・撤去されたとして、ぞの財源は結局のところ税金です。あなたも、その費用を負担することになるのですよ?間接的なのでピンと来ないかも知れませんが。

 お分かりでしょうか?

 ただひたすら「違法だ!危険だ!」と叫んで回ることは、結局何の解決にもならない可能性が非常に高いのです。 

 あなたは、そんな分の悪い賭けを続けるおつもりですか?

人気ブログランキングへこの話題、あと2~3回くらいでしょうか?