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Q:小さい自由に出来る家が欲しいです。

広い家はいりません
理想としては、駐車場1-2台分くらいのスペースに、
コンテナハウスを建てて住むことです。
方法は
1.土地を買って建てる
2.土地を借りて建てる
3.駐車場を利用する
しかし、東京都は100m2以下だかの土地の売買は出来ないと聞きました。本当ですか。
それにまとまったお金も必要です。
すると、土地を借りること。これは地主との交渉次第なのでしょうか。法律的な制限はありますか?
駐車場は一番サイズ的に良いのですが、
大家さんの許可さえもらえれば、法律的には可能なのでしょうか。

また他に良いアイデアがあったら教えてください。

A:確かに東京都の中心部にある一部の市や区では、小面積の土地売買に制限がかかっているところはあります。ですが、東京都全域でそのような制限がかかっているという事はありません。

 3.の”駐車場を利用する”については、元質問の回答にもあるように車を駐車・保管する以外の目的で駐車場を利用することはできません。第一、電気や水道などのライフラインはどうするんでしょう?

 土地を買うにしても借りるにしても、『何のために』という「土地の利用目的」は必ず問題にされます。コンテナハウスを建てて住みたいなら、「住宅建築目的」に適した土地しか借りることも買うこともできません。土地の購入なり賃貸契約に必要なひようの算段が付けば、その部分についてはクリアできたとも言えます。
 あなたが望むような土地が見つかったとして、買ってしまうか借りて済ますかは固定資産税と賃貸料金を天秤にかけて決めるようなものでしょう。

 どんなに小さいものであっても、材料として何を使うにしても、現行の法制度上では建築確認申請を通して不動産登記を行い、固定資産税を納める必要が必ずあります。固定資産税を払いたくなくて「コンテナハウスを」希望する方が、意外と多く見受けられますが、目指す方向が間違ってますよね。
「税金を払う事など何でもない」と言えるようになることを目指しましょう。

 駐車場1-2台分くらいのスペースという事でしたら、20フィートコンテナハウス1台または12フィートコンテナ2台分位に相当するでしょうか?いずれにしても、敷地内に初めて建てる住宅なら建築確認申請は必須です。
 また、提出するかどうかは別として「構造計算書」は必ず作らなくてはなりません。小規模住宅なら自己設計も不可能ではありませんが、コンテナについてよく分かっている設計師に相談したほうが間違いないでしょう。

 コンテナハウスのC-BOXの規格商品の中には住宅向けプランもありますが、『より自由に』『初期費用を可能な限り抑えて』という事でしたら、“セルフビルドプラン”という形もあり得ます。
 基礎工事からコンテナの搬入・設置、出入り口や窓などエクステリア、電気や水道等のライフラインの引き込みなど、個人では手がつけられない部分だけ業者におお願いして、自分でできそうは所は可能な限り自分の手で行うというものです。設計士任せではない、あなただけの家が作れます。

 そのほかの建築方法と違い、コンテナを利用することの利点は、「あらかじめ頑丈な箱の形が出来上がっているので、セルフビルドプランなら入居までの期間が最大限短縮できる」ことにもあります。当面の間見てくれが宜しくないことを、逆にご自分の作品を描くキャンバスのようにとらえることができるのなら、セルフビルドを選択肢の一つに加えておくことをお勧めします。

 自由にという事でしたら、手に入れられる物の“質(満足度)”は、お金×手間×知恵で決まります。要所要所専門家の力を借りる必要があるでしょうが、相談を持ちかけるときはあなたの「こうしたい」という希望に真剣に耳を傾けて理解しようとしてくれる人なのかどうかを見極めるようにしましょう。話がかみ合わないようならきっぱりと断ることです。

 一見安心できそうにも見えますが、「いいから丸ごと任せておきなさい」というのは、たとえ本人に悪気がなかったとしても後々トラブルの基になることが往々にしてあるものです。
 合意に達せられなかったら「やらない」という事も、選択肢として残しておきましょう。


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